こんにちは。こんばんは。
心理カウンセラーの藤宮未来です!
仕事が続けられないとき、問題の背景は「仕事」自体よりも、「仕事に対するイメージ」や「仕事であるべき自分」で居続けることがしんどくなっていることにあるのかもしれません。
今一度、日々頑張っている自分に気づき、罪悪感を少しづつ緩めてみませんか?
ご相談内容 みけちゃんさん
わたしは40歳独身女性です。
わたしの悩みは仕事がとにかく続かない、続けられないのが悩みです。社会人になり20年たちましたが、職歴は履歴書に書ききれないほどです。長く勤められても2年が限度です。辞めたいとなったら、もうどんな嘘をついてでも辞めてしまいます。正直に書きますと即日退社も何件か経験しております。
辞めたいと思う原因が、その都度ちがうため一体自分は仕事になにを求めてるんだろう?と頭を抱えています。幸い、ひどいパワハラやいじめにあった事もなく、どちらかというとまわりと協調して上手くやってきたつもりです。
仕事内容も回りに迷惑をかけないように、できるだけ早く覚えて1人前になれるよう努力してきました。借金でもすれば長く勤めるんではないか、1人暮しをすれば生活のために長く勤めるんではないか?と思いやってみたのですが長くは勤められませんでした。
来月からまた新しい職場なのですが、辞めたいと思ったらすぐ辞めるのでなく続けられるようになるにはどうやってじぶをなだめていけばよいでしょうか?

みけちゃんさん、こんにちは!
心理カウンセラーの藤宮未来です!
私も仕事だけに限らず、バイトもすぐに辞めてしまいたくなる癖がありました。
そのたびに自己嫌悪しては、「仕事が続けられない自分はダメなんだ」と罪悪感が強くなるばかり…。
こうした過去から少しでもお役に立てればと思い、回答させていただきます!
みけちゃんさんは、もう新しい職場で働き始めたところですかね。
新しい職場はいかがでしょうか?
「もうっ、最高です!」と頬を真っ赤に染めて興奮混じりに言える状況なら、それはそれで嬉しい限りなのですが笑
もしかしたら、すでに「しんどさ」を感じていたり、「辞めるまでの耐久レースが始まったような感覚」を抱いていたりもするかもしれません。
しかし、「次の職場を見つけて働こうとした」その一歩自体がすごいことですし、「よく頑張ったじゃん!」って、その頑張りをまずは認めてあげてほしいなぁと思います。
そうは言っても、
まずは新しい職場に慣れることでいっぱいいっぱいですよね。
とくに最初の頃は周りに気を張りますし、覚えることもたくさんあって、頭と心を休ませるのはなかなか難しいと思います。
仕事が終わったら、「終わった終わった!」と自分に声をかけて切り替えを促すこともおすすめですので、ぜひ頑張った自分に優しくしてあげてくださいね。
さてさて。
これまでに抱いていた悩みを、次の職場が始まる前にこうして投稿してくださったことは、
みけちゃんさんの「仕事を続けられる自分になりたい」という思いが伝わりましたし、こうやって投稿してくださったこと自体がもう褒め褒めポイントたっぷりなんです!
ご相談文を拝読していて、みけちゃんさんは
行動力がある
素直
協調性がある
優しい
頑張りやさん
真面目で責任感がある
順応力がある
など、たくさんの魅力が見えてきました!
あくまで文章から伝わったことですので、直接お話ししたらもっとたくさんの魅力が溢れる方なんだろうなと思っています!
私の回答が、少しでもみけちゃんさんの心を軽くできたら嬉しいです!
仕事=〇〇?
早速ですが、みけちゃんさんの中で「仕事」って聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
…しんどいもの?
…苦しいもの?
いろいろあるかとは思うのですが、
仕事を続けられないとか、仕事が嫌になってしまうという場合、
「仕事」にどういうイメージを持っているか、が結構重要になってくるんですね。
たとえば、
仕事=しんどいもの、苦しいもの、自由を奪われるもの、
我慢するもの、周りと協調しないといけないもの、
評価されるもの、頑張らないといけないもの…
などのイメージがあると、仕事ってどうしてもしんどくなってしまうんです。
心理学では、
「見えている世界は、自分の心が作り出す」
という考え方があります。
「仕事=しんどいもの」というマイナスイメージが根底にあると、
どんな職場に行っても「しんどい」という状況を自ら作り出してしまうんです。
この辺り、みけちゃんさんの場合はいかがでしょうか?
ご相談文を拝読していて、
みけちゃんさんにとって「仕事」は高いハードルのような、
鬼ヶ島でいうところの「鬼」のような、そんなイメージが伝わってきました。
みけちゃんさんのなかで、「仕事」自体が大きくて怖い存在としてあるような気がしたんです。
それは無理もないことで、
転職を繰り返したり、仕事が続かないというお悩みを持っていらっしゃるなら尚更、
仕事に対するイメージが悪くなるのも自然なことだと思うんですよね。
なので、みけちゃんさんに、もしこうしたイメージがある場合…
>>借金でもすれば長く勤めるんではないか、
1人暮らしをすれば生活のために長く勤めるんではないか?
と思いやってみたのですが、長くは勤められませんでした。
…というのも、仕方ないことなんじゃないかなあと思うわけです。
だって仕事は「鬼」のような存在なんです。
怖いじゃないですか。嫌じゃないですか。
とりあえず、キジ(借金)とかサル(一人暮らし)とか、イヌ(お金の不安)とかを連れてきたんだけども、
肝心の桃太郎は鬼が怖くて動けないんです。
そりゃあ手を変え、品を変えても、鬼に立ち向かうことは難しいですよね。
だから、まずはそんな自分を責めないであげてほしいなぁと思いますし、
それでも行動し続けてきた自分に、「はなまる」を出してあげてほしいんです。
もし出せなかったら、わたしがみけちゃんさんの代わりに出します!笑
「みけちゃんさん!はなまるです!!!|
はい。本題に移りましょう笑
では、どうしたら「鬼=仕事」に立ち向かえるようになるのでしょうか?
結論からお伝えしてしまうと、
…それはまず、「嫌なもんは嫌って認める」ことにあります。
ああ、私って「仕事するの嫌なんやなあ」って。
「働きたくねー!ずっと猫のようにのんびり遊んで暮らしてぇー!!!」って。笑
(みけちゃんというニックネームから、つい三毛猫ちゃんを想像してしまいました。
みけちゃんというお名前、とっても可愛いです!)
もちろん「嫌」という感情じゃなくてもいいんですけど、
自分の中にある仕事に対するネガティブな感情を、まずは認めてあげるんです。
嫌なもんは、嫌でいいんですよ。
「みんな働いているから」とか、
「みんなは仕事を長く続けられているのに」って思ってしまう気持ちは、
もう首をブンブン振りすぎて痛めてしまいそうなくらい、よく分かるのですが、
そうすると、心と頭がズレて、余計にしんどくなっちゃったりもするものです。
それに加えて、
「働くのが嫌」って気持ちを認められたら、自分の感情に気づいて、寄り添うことになりますし、
「嫌なのに頑張って行ってる私、えらい!!!」って少しずつ思えるようになってくるんです。
(あ、ここは心の中で思っていなかったとしても、まずは口だけでもいいので、自分のことを褒めてあげてくださいね!もしくは、「嫌なのに頑張ってるんだな、私」って思うだけでも十分です!)
「嫌」っていう自分の本音を認めてあげれば、次第に嫌でも行動している自分のことを、ちゃんと誉めてあげられるようになっていきます。
仕事を「辞めたくなる」のはなぜ?
>>辞めたいと思う原因がその都度違うためいったい自分は仕事に何を求めているんだろう?と頭を抱えています。
これについては、実際のカウンセリングなら「辞めたいと思う原因にはどんなことがあった?」「ご家族はどんなふうに仕事してた?」などを質問しながら、根掘り素掘り聞いていきたいところです!
というのも、やめたいと思う原因に何があるかで具体的なアプローチ方法が変わってくる場面もありまして。
幸い職場の人間関係で特に問題はないとのことなので、人間関係以外の仕事内容だったり、仕事だったり、自分の内面の問題だったりするかもしれません。
ただ、文章を拝読していて、少し気になる部分があるとすれば、
>>幸い、ひどいパワハラやいじめにあった事もなく、どちらかというとまわりと協調して上手くやってきたつもりです。仕事内容も周りに迷惑をかけないように、できるだけ早く覚えて一人前になれるよう努力してきました。
この辺りですかね。
これは「辞めたい」気持ちに少なからず関わっているのかなあと思います。
文章を読んで素直に思ったのは、
みけちゃんさん、ずっと現張りすぎていないですか?
ということ。
周りと協調してうまくやるの、疲れませんか?
「できるだけ早く覚えて、一人前になれるよう努力してきました」、って凄すぎませんか?
でも、それってだんだん苦しくなってきませんか?
これは裏を返すと、
「周りと協謝してうまくやらないといけない」
「仕事は早く覚えて、一人前にならないといけない」
という観念(ルール)がみけちゃんさんの中にあるということ。
ここからはあくまで私の推測になってしまうので、違っていたらスルーしていただきたいのですが、
みけちゃんさんってお仕事結構できる方なんじゃないでしょうか?
ご自身ではそうは思っていないかもしれないけど、実は仕事ができる人だったり、周りにとっては職場に居てほしい存在だったりするのかもしれません。
「いやいや!でも!仕事だって周りよりできないし、覚えてもすぐ辞めてしまうので意味がないんです…!」
ってもしかしたら三毛もゃんのごとく、猫パンチ1発打ち込みたくなるかもしれませんが、その手は一瞬待っていただけますでしょうか…(切実)
もしかしたら、みけちゃんさんには、
「仕事する時の自分はこうあるべき」
が沢山あるのかもしれません。
そんな「べき」を積み重ねて、周りと協調するように心がけて、仕事もできるようになって…
そんな日々が続くとこんなふうに感じませんか?
今の私で居られなくなったらどうしよう?
「ちゃんとしている自分」で居るの、なんか疲れたな
って。
周りと協調しようと頑張ることは、「周りの人の顔色を伺いながら、自分を合わせていく行為(他人軸)」ですし、
それがご自身の喜びにつながっているなら良いのですが、
不安や恐れから頑張っている場合は、どんどん自分を追い詰めていくことになります。
こうした「べき」が増えてしまう原因には、完璧主義だったり、幼少期の出来事が関係していたり、無価値観や罪悪感が隠れていることも多いのですが、
そうした気持ちが無意識にある中で頑張り続けると、本人はどんどん苦しくなるんですよね。
そうすると、周りが思っている自分(べきで固めた自分、評価される自分)と自分が思う自分(自己否定を伴う自分像)がチグハグになっていって、違和感や苦しさが生じ、「辞めたい」気持ちを起こさせているのかもしれないな、とも思いました。
なので、簡単にできるワークとしては
仕事に対する「べき」をノートに書いて、ひとつづつ、「それってほんと?」を検証してみるのも良いですね。
「早く仕事を覚えるべき」
→それってほんと?早く仕事を覚えることも大事だけど、それ以上に内容を理解して丁寧に仕事に取り組むことも大事だよね。分からないことは質問すればいいし、周りも「すぐに覚えろよ!」とは思っていないはず。覚えようとする私の姿勢は◎だし、自分は自分のペースで覚えていけばいいよね。
と、こんなふうに。
書き出してみると、自分自身が自分を「べき」で縛り付けていたことがわかりますし、それが必ずしも正解ではないことが分かり、心が楽になっていきます。
あとは、「職場にいる人ががみんな仕事を早く覚えているのか?」というのを観察してみてもいいですね。
案外、自分の「べき」が、周りにとっての「べき」ではないことに気づくこともあるかと思います。
仕事は「テキトーを練習する場所」と捉えて、仕事以外の時間で自分を喜ばせてあげる
>> 社会人になり20年たちましたが、職歴は履歴書に書ききれないほどです。長く勤められても2年が限度です。辞めたいとなったら、もうどんな嘘をついてでも辞めてしまいます。正直に書きますと即日退社も何件か経験しております。
たくさんの職場を渡り歩いてきたみけちゃんさんですが、「仕事を続けられない自分」「辞めたいと思ったら、辞めてしまう自分」に強い罪悪感を抱いているように感じました。
その状況はとてもお辛いことだと思いますし、辞めるたびに自己嫌悪が積み重なっていって苦しいですよね。
「石の上にも3年」という言葉があるように、日本ではまだまだ「辛抱して続けること」が美徳とされていますし、転職が当たり前になってもなお、転職回数や就業年数が短いと書類が通らなかったり、その理由を面接で執拗に聞かれたりもします。
そうなると、余計に「仕事を続けられない自分」を責めてしまいますし、自分は社会に適合していないんじゃないか、と思ってしまうこともあるかもしれません。
私自身もそうした経験があるので、その思いは心が痛いほどによく分かります。
ただ、
辞めても、その都度新しい職場を探して行動し続けてきたみけちゃんさんって、それだけでちゃんと力がありますし、いわゆるブラック企業に就職していないのも、人に恵まれる才能をお持ちだからだと思うんです。
>> 一体自分は仕事になにを求めてるんだろう?と頭を抱えています。
ここについては他のカウンセラーさんが言及してくれていると思いますので、
私からは、「仕事以外の時間を充実させる。自分を喜ばせることをして、まずは自分が気分の良い状態で居られる時間を長くすることを大切にする」という言葉を送りたいと思います。
今は「仕事」に真っ先に目が向いてしまうかもしれませんが、
「仕事以外の時間」に目を向けて、その時間を楽しめるようになると、職場に対して感謝の気持ちが持てたり、
良い気分で居た方が、みけちゃんさんが今後の人生をどんなふうに送りたいのか?(ビジョン)が見えやすくなってきたりすると思います。
こうありたいビジョンが見えてきたら、そのうえで仕事をどうするかを考えてもいいですし、とりあえずこの職場でいいかな、とも思えるようになるかもしれません。
もしかしたら、みけちゃんさんの中で「長く働く方がすごいし、えらい」という考えがあるかもしれませんが、1年坊主だって、2年坊主だって良いと思うんです。
2年坊主を5回続ければ10年くらいは社会人をやっていることにやるし、「バリキャリになりたいんじゃー!」って思いがあるなら別ですが、そうでないなら、それもまたみけちゃんさんに合った働き方の一つかもしれません。
仕事を続けたいというご質問に突飛な回答かもしれませんが、無理に「仕事を続けなきゃ!」と思い続けるのもしんどいと思うので、まずはそんなふうに考えてみてもいいんじゃないかなあというご提案までです。
あとは「仕事時間」を「『テキトーに頑張る』を練習する時間」と捉えるのも良いと思います!
テキトーが苦手な我々ですが、「テキトー」って結構すごいスキルなんです。
頑張り屋さんって「頑張る」が通常モードなので、周りも頑張っているように見えるんですけど、みんながみんな常に頑張っているわけではないんですよね。
淡々と仕事をこなしていたり、仕事ができるように見えたりする人ほど、「テキトー=うまく手を抜く」ことが上手なんです。
「手を抜くなんてサボっているのと同じじゃないっ…!」
って、思考の中の鬼教官が言ってくるかもしれませんが、
そもそも仕事って6〜8割くらいの力でいいんですよ。
常に全力疾走じゃ疲れちゃいますし、エネルギーも持ちませんから。
「テキトーに頑張る」でいいですし、テキトーでも頑張っているからいいんです!
ひとまず、今のお仕事を続けながら今日お話ししたことを含めて自分と向き合う時間を作るのはいかがでしょうか?
モニター募集も始まりましたので、お気軽にお話を聞かせていただけると嬉しいです!
みけちゃんさんとの出逢いに感謝して。
心理カウンセラーの藤宮未来(みく)でした!


